ああ、神様! こんなハッピーエンドもありだって分かってます! 彼のことが嫌いなわけじゃないんです 彼が大好きなあたしとしてはこの状況下はむしろ美味しいのですが でも、なんでか腑に落ちないんです!! てか、教えてください 何で会った早々、おかっぱがあたしの肩を抱いてるんですか? ガンガンする頭ではこれ以上考えるのは無理なんです 「畜生、なんで俺が」 ぶつくさ言いながらブーツを鳴らして廊下を進む 無重力だから別にわざわざ鳴らす必要がないのだが この状況下でイザークは鳴らさずにはいられなかった 「アスラン来たぞ!」 「ああ、助かったよイザーク」 決して必要な時以外はお互いの部屋など行き来しない二人が私用で顔を合わすなんて絶対にない しかし、今は非常事態だった その眼下に広がるその光景にまたイザークはむっとした 「早くを連れてってくれないか?」 床に座ったアスランのひざの上ですやすやと寝息を立てる 「はんっふざけるな。貴様が運べ!」 「だって、しょうがないじゃないかイザークじゃないといやだって言うんだから」 「っち」 「それにイザークだって通信入れてすぐ来てくれたじゃないか」 「なっそ、それは・・・」 「じゃあよろしく頼んだよ」 そういってアスランはイザークの背中にを乗せると早々と自室の扉を閉めた 正しくは締め出した 「畜生!アスランめ!今度の訓練で叩き潰してやる」 そういいながらも惚れた弱みでしぶしぶ背負いながらの自室を目指す 「無理無理〜イザークがアスランに勝てるわけ分けないジャン」 「!お前おきてるなら自分・・・」 (酒臭い!?) その強烈なにおいにイザークは顔をしかめた 「そんなに必死になって〜戦って、イザークに何かあったらどうすんの〜!!」 「酔っ払いに心配される筋合いはない」 「あたしは泣いちゃうからね〜!!好きな人死んじゃったって泣くからね〜!!」 酔っ払いの〜といっていたイザークもその言葉には過剰に反応した 好き 「あたしを置いていくんだ〜おいて死ぬんだ〜!!」 背中の上でばたばたと暴れながら騒ぎ始める 「おい、!うわっ」 必死に落とすまいとしていたイザークもとうとう崩れ落ちてふわりと落ちる 後ろにいたがイザークの前にまわていって 唇が触れるか触れないかのところでとまる イザークはどきりとした がにっこりと笑ってイザークに抱きつく 「絶対死なないでね・・・死なないでね・・・」 びっくりして目を見開くと諦めたようにため息をついた 「・・・」 の髪に指を絡ませる さらりとおちた その頭にイザークは自分の頬を摺り寄せる 「ん?」 の方から寝息が聞こえた 「・・・こいつは」 あきれた様に、でもどこか嬉しそうに笑うと額にキスをした 「心配しないでもお前をおいて死なん」 「イザークさん、昨夜はいったい何が・・・?」 恐る恐る尋ねると 「いうなればこういう状況になる事があった」 「!?」 しれっとそんな答えが返ってきた ちょっと待てよ・・・ 昨日はイザークがあまり「アスラン!アスラン!」というのに嫉妬して アスランの部屋で八つ当たりを兼ねてお酒を飲んでいたんだ そこまでは記憶がある (・・・それからどうしてこんな状況下になるんですか) 考えれば考えるほど頭は痛くなった 「責任は取ってやるからな、早くこの戦争を終わらせて挙式だ」 (挙式?!) 「フン!俺と夫婦になりたかったら絶対に死ぬなよ」 そういって、綺麗な顔で不適に笑った 顔が赤くなるのが分かる 畜生、こうなったらこの戦いを早く終わらせて絶対生きて帰って結婚してやる 親友のことで悩むアスランには悪いがそう硬く決心させて頂きました |