愛に年の差は障害になると思いますか? 同級生に恋人を持つ少年 「12歳の年の差見てるからなぁ。でも俺らだったら5歳の少女だろ? うわ〜それはなぁミリィ?」 同じく同級生に恋人を持つ少女 「でも実際は28歳と16歳じゃない?結構素敵だと思わない? あたしは年の差、障害にならないと思う」 AAに乗ってから幸薄い少年 「俺、別にそういうの関係ないからさ。 個人の考えの違いじゃないかな?ははは、はは…ぐすっ」 周りがどろどろし過ぎて付いていけない少年 「俺は周りが平穏で巻き込まないような付き合いならいいと思う。」 愛情と憎悪は紙一重な少女 「そんなの知らないわよ!あたしはキラがいいの!キラさえいればいいのよ!! 」 何かと恋愛事情に忙しいGパイロット 「え?年の差?僕は気にしないけど。 だってほらあそこに良い例がいるじゃない 、ね」 ティナは大きく溜め息をつくとゼロの図面に書き込まれた赤丸をチェックし始めた 今回のゼロ被弾は結構大きい キラの乗るストライクとフラガの乗るゼロ、この二機でこのAAを守っているのだ 傷を受けないほうなのが珍しい。 それでも最近はストライクも参加しているのでゼロの傷は少なくなった方だった 「ただでさえ人数足りないのに次の出撃までに間に合うか…」 は赤ペンを鼻と口で挟み何かを考え出した (実際、無茶なのよAAをMSとMA一機づつで守ろうって言うんだから) 頭を豪快に掻くと図面をくしゃりと丸め後ろへ放り投げる 「いてっ」 こつんと後ろで音が聞こえる はしまったと思い慌てて振り返る 「すいません!!だいじょう・・・ぶ・・・げっ」 「人に紙をぶつけといて「げっ」はないんじゃないの?」 「なんでもありません、申し訳ありませんでした」 目の前で不適に笑う男、ゼロのパイロットで油の乗った28歳。 二枚目で気さく、クルー他地球軍の女性達がきゃーきゃー言うエンディミオンの鷹の名を持つ男 (みんな、こいつのどこがいいんだよ・・・) ちなみにの天敵 「ムウ・ラ・フラガ少佐、ドックの端の辺鄙な所に何の御用時ですか?」 「いや〜俺のゼロの調子どうかなって思ってさ」 「いえ、まだ出撃できる状態までにはなってませんムウ・ラ・フラガ少佐」 「あのさぁ、いい加減フルネームで呼ぶのやめようよ」 まいったなぁといった様子でフラガは頭を掻いた 「そういうわけにはいきません。あなたは仮にもわたしの上官ですから」 「あと、その芝居がかった喋り方もね」 「では、芝居に見えないように努力します、ムウ・ラ・フラガ少佐」 フラガがプッと噴出す 「何ですか?」 は机のほうに直りむっとして予備に書いておいた ゼロの図面にまた赤ペンでチェックを入れていく 「いや〜やっぱり面白いなって」 「そういうのはムウ・ラ・フラガ少佐だけです」 「そう?ノイマンもトノムラもチャンドラもパルもマードック軍曹だっていってるぜ? 他に坊主達にやらたくさん。は人気者だから」 「わたしがからかわれているだけです。それにそれはムウ・ラ・フラガ少佐のことでは?」 俺もそうなんだけどねと笑う声が聞こえた (・・・社交辞令だよ) 小さく舌打をする 「あとさ・・・」 気配を感じて振り向こうとしたその時 の後ろから被さるようにして机に手を付かれた 耳にフラガの息が当たる ぞくりとした 「俺の前だけ態度が違う気がするんだけど・・・」 「と、年上だからじゃないですか?」 完璧に無感情でしゃべっていたもどもりだした 「ふ〜ん」 (早く離れろ、早く離れろ、早く離れろ、早く離れろ、早く離れろ) は心でそう願うしかなかった ちゅ 「う、うわぁっ!?」 不意に頬に当てられた感触と耳に届いたありえない音 は慌てて右に与えられた衝撃に対し左へ引く 目の前にはフラガのあの不適な笑み どきりとする 「真っ赤になっちゃって可愛いな〜」 「どどどどどどどどういうつもりですか、フラガ少佐!!」 「お!よくできました、今度からはちゃんとそう呼んでくれよ」 「話をすり替えないでください!!」 「わりいわりい」 さっきの衝撃でが落とした赤いペンを拾い上げゼロの図面に書いていく 相合傘を 書き上げると今度は子供のような笑みでそれを指す 「こういうつもり」 そこには丁寧に傘をはさんでとフラガの名前が書いてある 「ちょっと、何てことするんですか?!この図面を見ながら修理するんですよ!!」 「それじゃドック公認か?」 「そもそも付き合ってませんてば!!」 「じゃあ、付き合おう」 の顔に大きな?マークが浮かび上がる この人は何を言ってるんだ? 「あたしとフラガ少佐の年齢差12ですよ?わかってるんですか?」 「愛があればでしょ?」 「はぁ?」 「それににとって障害だと思ってるのが年の差だけなら問題ないな」 「ちょっと・・・」 「俺の大きな愛で包んでやるから」 大きく手を広げてこっちを見て微笑んでいる きっとこの人には理屈じゃ勝てない・・・ 何を言っても無駄なのか? それ以前に人の話をまったく聞いてない 「あ、、やばいかも。」 「どうしたんですか?」 (どうにでも勝手にやばくなれよ) は机に突っ伏して諦めたように返事をした フラガは飄々として 「これさ図面のガンバレルの上に書いちゃったけど平気だよな」 といった。 その時あたしの脳裏には あのくそ恥ずかしい相合傘がガンバレルに書かれたゼロで ザフトと勇猛果敢に戦う少佐の姿が鮮明に映し出された 「全然平気じゃなーーーーーーい!!」 その晩は徹夜でゼロの図面を書き直したという その隣にはフラガの姿もあったらしい |